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…渡辺コンサルの独り言…

(2017年1月15日付)

〜先週の宿題〜

皆さん、今日は! いやぁ〜毎日寒いですねぇ。今、このコメントは京都に向かう新幹線の中で書いていますが、浜松から新山口間、大雪の影響が出ているとの事で、遅れが出ています。早目に出ているので問題は無いのですが、あまり遅れるのも辛いですね。

ところで、東京駅新幹線の16番線ホームで電車を待っていたのですが、到着したこだまの最後尾に乗っていた人も、折り返しののぞみの運転手も、そして隣の17番線で、次の新幹線の到着を待っていた運転手の人も、全部、若い女性でした。しかも、絶対に20代です。へぇ〜〜〜って感じで、JR 東日本もやるなぁ! って思いがしました。もっと、もっと女性が活躍する社会になるのでしょうね、きっと。

さて、先週は宿題を出しておきました。宿題と言うのも 「 ISO 9001 : 2015 年版の序文で規格が言っている事は、良く考えると、しっかりした経営をしている企業であれば何処もやっていることですよね。じゃ、何も認証を得る必要は無い。9001 に取り組む意味って何だろう?」 いうものです。

ちょっとおさらいをしましょう。序文で言っている事は以下の通りです。

組織は、この規格に基づいて品質マネジメントシステムを実施することで、次のような便益を得る可能性がある。
  1. )顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たした製品及びサービスを一貫して提供できる。
  2. )顧客満足を向上させる機会を増やす。
  3. )組織の状況及び目標に関連したリスク及び機会に取り組む。
  4. )規定された品質マネジメントシステム要求事項への適合を実証できる。

そう、少なくともこの a) と b) は、しっかりとした経営者であれば、自然に取り組んでいる事ばかりです。

もう一つ、考えなければならないのは、ISO 9001 に取り組む事と、認証を取得する事は別だという事も前提として考えなければならない点です。まぁ、それは兎も角として、ISO 9001 に取り組み、認証を取得する意味です。さて、何でしょう? どういうメリットを顧客にアピール出来るのでしょうか?

さて、この問題は大変に難しい問題だと思います。ハッキリ言えば、何もアピールするものが無い。

例えば、ある企業から製品やサービスを購入する顧客にしてみれば、注文した通りの製品及びサービスを購入出来れば良い訳だし、その企業がマネジメントシステムや PDCA を回すシステムが有ろうが無かろうが、また、クレームに対する再発防止システムがあろうがなかろうが、顧客には関係のない話です。先週も書きましたが、情報セキュリティに取り組んでいる企業であれば、情報セキュリティがしっかりしている企業なんだろうし、環境 ISO に取り組んでいれば、環境問題にしっかりと取り組んでいる、環境に配慮した製品やサービスを提供する会社なのだろうと思う訳ですが、9001 にはそれが無い。

繰り返しますが、顧客にしてみれば、注文した通りの製品やサービスを購入出来れば良い訳で、そんな事は 9001 に取り組んでいようがいまいが、しっかりとした経営をしている会社や店舗であればどんな組織だってやっている事ですよね。

但し、ISO 9001 へ取組む、導入するというのは、企業経営を考えた場合に非常に優れた面があります。

マネジメントシステムの言葉の定義を知っていますか? 「 ISO 9000 : 品質マネジメントシステム―基本と用語」 において “マネジメントシステム” の言葉の定義は以下のようになっています。

“マネジメントシステム”

「方針及び目標、並びにその目標を達成するためのプロセスを確立するための、相互に関連する又は相互に作用する、組織の一連の要素。」

また、マネジメントシステム経営研究会でバランススコアカードの解説をして頂いた桜美林大学大学院の高橋教授は、こんな事を仰っています。

「マネジメントシステムとは、PDCAサイクルを回す事。」

P(計画)−D(実施)−C(チェック:評価)−A(改善)

計画や基準、手順を決めて、やってみて、やった結果どうなのか、上手くいっていれば良いし、上手くいっていなければ原因を究明し、改善を行う仕組みが “マネジメントシステム” である。

つまり、以下のような便益を生む事が可能になります。

  1. 会社としての“意図した成果”を出すための体系的・効率的なシステムが構築できること。
  2. 4M 、つまり、教育・訓練、標準化や基準の明確化、設備・機械のメンテナンス、適切な材料(品質や原価の根拠)といった側面が体系的に運営出来ること。購買一つにしてもシステムが構築出来ます。
  3. クレームや社内の製品トラブルなどに対して原因を究明し、再発防止、未然防止システムが構築出来ること。
  4. PDCA の C (チェック) である記録を集積し、それに基づくデータ経営が可能になる事。
  5. SWOT 分析や BSC (バランススコアカード) などの経営分析手法と連動したシステムが構築する事が出きること。

等々、生産性の高い、体系的な企業経営が可能になります。しかし、こういった取組みをしていることは、顧客には関係が無い。トヨタやソフトバンクや、優れた企業運営システムに基づいて経営されていても、顧客には関係ない。顧客は良い製品やサービスを購入出来れば良い訳です。

この点を研究会で議論していきたいのです。9001 の認証取得が、何か企業の社会的評価と結びつくような仕組みが作れないか・・・。審査を通じて優れた企業運営をしていると評価出来た組織を、一定の社会的評価と結びつける事は出来ないか? そう、日本経営品質賞のような、何か出来ないか・・・。

あっ、もう直ぐ京都です。いきなり天気が悪くなってきました。今回は本当の走り書き! 何も推敲していません。乱筆乱文、御免なさい。それじゃ、また!


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