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…渡辺コンサルの独り言…

(2018年2月18日付)

〜関連する3つのリスク〜

皆さん、今日は! 毎日寒い日が続いていますが、お変わりありませんか? ところで、この独り言ですが、最近は2週間に1回の発行になってしまいすいません。いつも読んで頂いている方々に申し訳ないと思っています。これからも頑張って書いていきますので、宜しくお願い致します。

さて、前回の続きとも言えるのですが、3つのリスクについて、もうちょっと触れておきたいと思います。

この3つのリスクは単独で存在するのではなく、常に関連し、影響し合っています。

例えば、

  1. 業務上で大きなクレームが発生し、その対応を誤ると企業としての信用を損ない、企業戦略に様々な影響が出ます。これは明らかにクライシスマネジメント (危機管理プロセス) の範疇になります。この例は実際にありますよね。
  2. 機密情報や個人情報が漏えいした、大きな設備投資や企業買収、商品開発に失敗したと言った事は企業戦略上のリスクでもあるし、クライシスマネジメントにも該当します。

大切な事は、これら企業にとって不都合な事象を如何に防止するかという事と併せて、仮に、本当に発生した場合に組織としてどう対応するか、その備えはどうなっているかという点だと思います。この企業にとって大きな危機が訪れた時、組織が一体となってどのように対応するかを事前に決めておくのが、以下のマネジメントシステムです。

  • ISO 14001 : 環境マネジメントシステム ( EMS )
  • ISO 22301 : 事業継続マネジメントシステム ( BCMS )
  • ISO 27001 : 情報セキュリティマネジメントシステム ( ISMS )

皆さんの会社では、この “重大な企業リスク” への備えは行っていますか? これは経営者が中心となって考える事でしょう。経営者の危機管理意識が大きなウェイトを占めますが、果たして、我々現場は経営者任せで良いのか、という事ですよね。

ある会社の環境の審査の時です。緊急事態への備えを伺うと、十分な対応をしていない例が実際にありました。

茨城県内のある段ボールメーカーです。現場は “紙” 製品で溢れています。
「緊急事態で火災を捉えていますよね。その火災を発生させないように、日常ではどのような活動をしていますか?」 という問いに対して 「火災訓練や消火器類の点検 (業者)、帰宅時の火の元の点検はやっている。」 と言うのですが、例えば、火災の原因となる “要素” に対する点検や備えは十分なのか?という点に着眼しました。
例えば、電気コードやコンセント。見てみると老朽化した機械類の電気コード自体が古いし、被膜も大分傷んでいます。また、コンセントの差し込み部分に埃は溜まっていないのか? という点では、全く意識していなかったですね。ネットを検索すれば、類似の工場で発生した火災の例やその原因となる要素など、いくらでも出てくると思うのです。

これも社員に対する教育や標準化だと思います。危機意識は従業員によってもバラバラだし、危機管理に対する教育はどうなっているのか? 時間を掛けてでも教育しようという気持ちが経営者や経営層に希薄ならば、企業経営は極めてリスキーと言う事になります。社員の命や企業としての経営資源を守る話でもあります。経営者が先頭に立って管理しなければならない点だと思いますね。

労働安全に対する備えは、中小や零細になればなる程希薄というデータがあります。色んな意味で、しっかりした危機管理 = リスクマネジメントをしたいものです。

今日はこの辺で。


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