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…渡辺コンサルの独り言…

(2017年3月5日付)

〜経費とマネジメントシステム〜

皆さん、今日は! お元気ですか? こちら千葉県北西部は春の日差しで風も無く、穏やかな日和を迎えています。ニュースでは北海道や東北北部は雪、真冬の寒さと伝えていますが、関東に住んでいて良かったと思いますね。北国の方、御免なさい。

さて、2月28日ですが、私が主宰する 「マネジメントシステム経営研究会」 を開催し、出席者からお小言を言われました。当研究会は、企業会計とマネジメントシステムの一体化を学ぼうと標榜しているのに、その主旨から離れていると言うものです。まさに仰る通り。利害関係者のニーズと期待の理解です。これは軸を戻さなければなりません。この点は率直に反省し、次回からしっかりとこの点について勉強していきたいと思います。出席自由ですので、どうか、皆さんもご参加下さい。

さて、その反省では有りませんが、最近、某企業さんとこんな話をしています。経費についてです。

経費:事業活動に使ったお金

この経費と認められるものには 「外注工賃」 「租税公課」 「給料賃金」 「接待交際費」 など20項目程ありますが、その中で 「必要な経費」 と 「本来なら必要では無い経費」 と二つありますね、と話をしています。

経費@ 必要な経費
A 本来なら必要では無い経費

問題は、まず、この A です。この 「本来なら必要では無い経費」 とは、まさに “損失の発生” です。
例えば・・・。

外注工賃 (含む材料費 ・ 副資材費)、旅費交通費 (含む運搬費)、
荷造運賃、水道光熱費 (エネルギー)

こういった勘定項目の中で、どれ位のロスやムダが発生しているか、これを抽出し、原因を究明し、分析し、再発防止と未然防止が出来るか? これが企業会計とMSの一体化であり、活用だと思います。
この分析ですが、以下のようにタートル分析図で分解すると分かり易くなります。

タートル分析図

ムダな材料費や外注加工費、電気、ガス、水道等の光熱費、そして一番大きいのが労務費 (残業代) これらの損失の多くは、クレームや社内の品質異常という形で表出します。また、ムダな手待ちとロスタイムなどがどれ位発生しているのか、稼働率等の監視及び測定、データ分析とその評価が重要だと思います。つまり、9001 や 14001 で捉えているデータを経理という面で見てみると、経営者が普段から気にしている“経費”と一体化した捉えができると思います。

さらには、これらが発生した原因は、人の力量 (経験、技能、知識) にあるのか、標準化 (手法や基準、段取り) 原価と品質を支える材料に原因があるのか、それとも設備 ・ 機械の故障やメンテナンスに原因が有るのか?
これらの “不確かさによる影響” を計り、教育 ・ 訓練をするのか、標準化を図るのか、材料の受入検査やモニタリングを強めるのか、機械の点検をさらに緻密にするのか、といった展開になると思います。

また、タートル分析図の右下の指標は KPI (重要業績評価指標) であり、このプロセスが計画通りに適切に稼動しているか否かを計る重要な指標です。何を以って計画通りなのか、経営者が意図した結果をそのプロセスは生み出しているのか? を計る指標です。

例えば、1時間に100個、製品を作る工程があったとします。実際にやってみたら1時間に98個しか製品が作れなかった。また、100個作るには1時間3分掛かったとします。何故、2個足りないのか? 何故、3分余計に必要なのか? この “1時間に100個作る” 事が計画であり、その基準が KPI (管理指標) です。
何故、2個作れないのか? 1時間に100個作れるようにするには、何を改善すれば良いのか? タートル分析図によってその原因を究明し、経営者が意図した結果を出していく事が重要だと思います。

また、@ の必要な経費ですが、これも “必要だから” ではなく、様々な改善を通じて低減していく事が肝心で、この @ と A の取組みは原価低減活動以外の何物でもありません。

ISO 9001 の目指すところは生産性の向上があります。日々の業務 (事務作業含む) が 「正確、迅速、確実」 に進むように責任者を決め、作業手順を決め、使用する伝票などシステムを決め、基準を決め、誰が、何を、いつまでに、どうするのか、そして “何故” を明確にして意図した結果を、どうやったら効率的に、早く、正確に、低コストで生み出せるのか? このシステム構築・導入がマネジメントシステムです。(でも、これが理解されていないのですよね〜)

それでは今日はこれで。


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