株式会社 渡辺コンサルティングオフィス
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…渡辺コンサルの独り言…

(2017年3月19日付)

〜大目標と小目標、達成度評価〜

皆さん、今日は! こちら千葉県北西部は本格的な春の訪れを感じさせるポカポカ陽気です。いやぁ〜良いもんですね。やっと春が来た感じがします。とは言え、休み明けの火曜日はまた冬の寒さに逆戻りの予報。三寒四温とは良く言ったものです。ところで、今は花粉症に悩んでおられる方にはまさに地獄の季節! 私の周りにもおられますが、可哀想なくらい大変です。しかも、まだまだこれからが本番! それにしても花粉症の根本治療法など無いものか? いずれにしてもお大事になさって下さい!

さて、今日の標題は、完全にバランススコアカード (BSC) を意識しています。やはり、多くの企業さんには BSC に取り組んで頂きたいと心から思いますね。

“バランススコアカード” と検索すると、次のような分かり易い説明が出てきます。
「バランススコアカードは、戦略経営のためのマネジメントシステムです。バランススコアカードとはビジョンと戦略を明確にすることで、財務数値に表される業績だけでなく、財務以外の経営状況や経営品質から経営を評価し、バランスの取れた業績の評価を行うための手法です。」 となっています。

まさに、BCS を中心に置いたマネジメントシステムと財務を一体化した取組みと言えます。このマネジメントシステムは、私は ISO 9001 であるべきと考えます。ただ、ひとつ言えることは、特に ISO 9001 は規格要求事項の内容が難しく、一般的に理解がされていません。これが問題! BSC と財務的視点と 9001 ・ 14001 を一体化した考え方が見当たらない。桜美林大学大学院のT教授が、私が主宰するマネジメントシステム経営研究会にご参加頂いていますが、理由は、正面からこの研究に取り組んでいるところが無いからだと言います。これは改めて頑張らなければと思いますね。

今、中部地方のある中堅土木会社に 9001 ・ 14001 : 2015 年度版改訂のコンサルティングに伺っていますが、以下のような表を作って規格の説明会を予定しています。この企業さんは県内でも知られた会社ですが、もう一歩上のクラスに成長すべき企業です。いつまでも地場の土木・建設会社であってはならない。
この企業は、創業当初から 「社訓」 「 (経営) 目標」 があり、長年、朝礼などで唱和してきましたが、コンサルティングを通じてこの 「社訓」 「経営目標」 の下に 「品質 ・ 環境方針」 を置き、さらに、この方針を具現化するために以下の表を設け、実現しようとアドバイスしています。

表

この表の一番上は BSC (バランススコアカード) の表現です。次の2行目は、企業にとって分かり易い言葉を入れた説明用です。この部分に数字や何かを入れるという意味では有りません。上から3行目の一番左は “財務の視点” “顧客の視点” といった言葉が入っています。“独り言” 紙面のスペースの関係でここに入れましたが、実際にはもう一列左側に入り、本当はそこに “財務の視点” “顧客の視点” などが入る事になります。

BSC を理解するのに大切な事は、一番下の “学習と成長の視点” から一番上の “財務の視点” まで、全て繋がっていると言う点です。→ がありますが、この理解が一番重要で、現場の一人ひとりの活動が因果関係を以って) 企業業績に直結しているという事を理解して貰う事、そしてその具体的な達成指標を示すこと、そして見える化が重要な点です。

一番下の学習と成長の視点は、部門 ・ 課 ・ 班の活動と現場一人ひとりの活動が該当し、企業活動の一番底辺の部分です。下から二番目の 「業務プロセスの視点」 は、大きく言えば事業部や各部門 ・ 各課の活動です。プロセスの改善に関する活動と、その右の KPI はその指標が入ります。
CSF (重要成功要因) と KPI (重要業績評価指標) には、以下のような項目と指標 (目標数値が必要) が入りますが、その例を挙げてみました。因みに、KPI は過程 ・ プロセス (事業部 ・ 部門 ・ 課、又は各工程) を監視・測定する指標であり、経営者が目指す会社全体の目標達成度 (KGI) を図る指標では有りません。

<CSFとKPIの例> : 特に、ISO 9001、14001 に関連する視点
財務の視点 :
売上高、純利益、経費 (含不要な経費)、労働分配率、外注加工費などの向上、又は低減
顧客の視点 :
顧客満足度向上 ○% UP、主力製品の販売額 (数量) ○%UP、市場シェア ○%向上
リピート (常連客) 率向上、新規顧客獲得件数 ○%UP、カード発行枚数○件達成
業務プロセスの視点 :
生産性向上 (日々の生産計画 100% 達成、納期遅延ゼロ、不良率低減、稼働率向上等)
段取り時間の短縮、機械の故障発生件数 ・ 率削減、主要製品の原価低減
クレーム件数削減、社内品質異常削減、生産量/電気料の原単位改善
残業時間の 10% カット、労務費削減、外注加工費の削減、不良在庫の撲滅 etc.
学習と成長の視点 :
公的資格の取得、材料原価の把握、作業標準化の徹底、多能工の育成、作業前点検の実施、出荷検査の精度向上 ・ 見逃し低減、製品知識の向上、企画 ・ 提案件数の増加、訪問回数の向上と顧客ニーズ (傾向) の把握

重要な点は、表の ⇒ の通りに下から上に 「これが達成出来れば、これが出来る」 と因果関係の中で活動と指標を考えていく事です。
ISO 規格では “リスクと機会” という考え方が登場しましたが、私は、前述の表の右から2番目に目標達成阻害要因をいれました。規格で、リスク = 不確かさの影響と言っていますが、日々の目標達成 (意図した結果) を阻害する要因です。9001 規格では、計画段階でのリスクの抽出とその予防がマネジメントシステムであると言っています。この辺りは “タートル分析図” (4Mにおける潜在リスク) なども参考になるところです。

また、BSC は、SWOT 分析やマーケティングの4P (商品、販促、立地、価格) や3C分析 (顧客、競合他社、自社) と関連付けて分析すると、より精度の高い戦略 ・ 戦術の構築、分析精度の向上に繋がると思います。重要な点は、意図した結果 (成果) ( intended outcome ) をどう達成するか、この点に尽きます。

今日は、この辺で。


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