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…渡辺コンサルの独り言…

(2018年4月1日付)

〜戦略とは?〜

皆さん、今日は! いやぁ〜桜が満開ですね。我が家の近くの小さな公園にも桜の木が何本か植えてあるのですが、満開! 近所のお母さん方が小さなお子さんを連れて遊びに来ていますが、満開の桜の下で遊ぶ子供達。微笑ましいですね。子供達も大喜び。この季節が過ぎるといよいよ初夏! 季節の移ろいを感じます。

さて、実は、今日は私の誕生日。今日で62歳になります。本当の誕生日は3月31日なのですが、私のちょっと前に従妹が生まれたため、母が私を遅生まれにしようとして “4月1日生れ” で市役所に出したらしいのですが、ご存知、遅生まれは4月2日から。結局、早生まれのままという事で、生まれた時から失敗した人生を送っています。(涙) まぁ、それは兎も角として、今日で62歳。自分でもビックリ! もう本格的ジジイです。残りの人生を充実したものにしたいですね。いつかは必ずこの世を去るのだから・・・。

ところで、表記にもあるように今日は 「戦略とは?」 という話をしたいと思っています。皆さん、9001 : 2015 規格には序文も含めて “戦略” という言葉は何回出てくるか、ご存知ですか? 私が知る限りでは、以下のように少なくとも3回は出てきます。規格の根幹部分でこんなに出てくるならば、何やら大きな意図がありそうです。

0.1 一般
品質マネジメントシステムの採用は、パフォーマンス全体を改善し、持続可能な発展への取組みのための安定した基盤を提供するのに役立ち得る、組織の戦略上の決定である。
0.3 プロセスアプローチ
0.3.1 一般
(9行目)
プロセスアプローチは、組織の品質方針及び戦略的な方向性に従って意図した結果を達成するために、プロセス及びその相互作業を体系的に定義し、マネジメントすることにかかわる。
4組織の状況
4.1 組織及びその状況の理解
組織は、組織の目的及び戦略的な方向性に関連し、かつ、その品質マネジメントシステムの意図した結果を達成する組織の能力に影響を与える、外部及び内部の課題を明確にしなければならない。

さて、それでは皆さん、“戦略” って何か? 調べた事はありますか? この部分、読み飛ばしていませんか? 前回も掲載したのですが、独系コンサルティング会社のローランドベルガー日本法人の遠藤功氏は、その著書 「生きていいる会社、死んでいる会社」 の中で “戦略” について次のように述べておられます。

戦略を一言で表現するならば 「差別化のシナリオ」 である。競合他社が実現でいない独自性の高い差別化とは何か、それを明確にし、絞り込むのが戦略である。差別化が実現可能な事業は何か。その事業において、自社にとって最も合理的な戦略を策定することが求められる。そのためには会社を取り巻く環境や競合状況、顧客のニーズの変化、そして自社の強み ・ 弱み、経営資源などを客観的に分析し、冷静かつ冷淡に考察する必要がある。差別化が実現可能な合理的なシナリオがなければ創造を生み出すことは出来ない。

また、早稲田大学ビジネススクール教授の西山茂氏は、戦略についてその著書 「改訂2版 戦略管理会計」 ダイヤモンド社刊の中で次のように書いています。

戦略とは、競争相手に対して継続して優位性を確立するための方策のことである。

さらには、日本規格協会が発行している 「 ISO 9001 : 2015 規格要求事項の解説」 中條武志 ・ 棟近雅彦 ・ 山田秀著の 182 nの下の方には以下のような解説があります。

箇条 4.1 で、組織の目的、戦略的な方向性を踏まえた外部、内部の課題の明確化を要求している。ここでの外部の課題には、競合組織との製品及びサービスの比較に基づく克服すべき課題なども含まれる。また、内部の課題には、組織が提供すべき、より高い水準の製品及びサービスを実際に提供できるようにするための課題、将来的な課題などが含まれる。

つまり、4.1 や 4.2 では、組織はどのような状況に置かれているのか、差別化や競合他社との優位性を確立し、成長 ・ 発展していくためには何に取り組まなければならないのか、その現状分析を通じた取組む方向性を示すことが求められている事になります。

9001はフレームでしかない、と前回述べました。確かにフレーム (枠組み) である。しかし、このフレームをどのように使いこなして企業の発展に繋げるのか? 他社との差別化を確立するためには何をしなければならないのか? この点を企業はしっかりと考えなければならないし、それではどのように現状を分析し、企業に方向性を与え、経営者が中長期的な視野の中でどう活動していけばよいのか、そのヒントを与えるものがなければならないと思います。以下は、西山教授の著書の中にある 「製品 ― 市場による成長方向」 の図です。このような図も考え方を示唆する一つですね。この “既存市場” がどのような市場なのかが問題なのです。成熟 (手詰まり) しているのか、まだまだ発展する市場なのか・・・。

「製品 ― 市場による成長方向」

今日はこの辺で。


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