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…渡辺コンサルの独り言…

(2017年4月16日付)

〜 9001:2015 審査のポイント〜

皆さん、今日は! お元気ですか? こちら千葉県北西部は大快晴! です。日差しが暑い位で、先日までの寒さがウソのようです。ようやく過ごしやすい季節が巡ってきましたね。

ところで、千葉県我孫子市で小学校3年生のベトナム国籍の女の子が遺体で見つかった事件ですが、逮捕された渋谷容疑者が住んでいるマンションがある六実 (むつみ) 駅とは、実は私が普段使っている最寄り駅から2つ目で、さまに地元です。また、さらにそのもう一つ隣の高柳駅は私のコンサル先がある駅で、六実駅は日常的に通っている駅です。いやぁ、こんな事件が目と鼻の先で起こったなんて、ちょっと信じられません。亡くなったリンちゃんのご冥福をお祈りするばかりです。

さて、この金、土の2日間で、私が所属する審査機関の全体研修会が開催されました。守秘義務の関係で、あまり詳細な事は書けませんが、審査報告書で何を報告すべきか、この点だけお伝えしたいと思います。まぁ、感想として 「審査機関として場数を踏んで、練れてきたなぁ」 という感じですね。
審査報告書にて報告するという事は、当然、審査でのポイントになります。これは審査機関を問わず、まさに 9001 規格の審査上のポイントでしょうから、ここでお知らせしても問題は無いと判断します。尚、配付されたテキストの原文に多少手を入れていますので、ご了承下さい。赤字は私の個人的なメモです。

審査報告書のポイント

(1) 登録範囲の妥当性
マネジメントシステムの対象となる登録範囲は、経営者が意図した結果を達成するための必要なプロセスや機能、組織が含まれ、登録証の表記の妥当性が確認出来るか?
*登録範囲の組織 ・ プロセスが意図した結果を達成するにあたり、適用除外となっているプロセス、営業所や工場などの活動が、全く影響を及ぼさないのか? を確認する。尚、仮に、適用範囲外としている場合、その部門との窓口を管理することで組織の目的を達成することが出来るのであれば、強いて適用は求めない。しかし、この窓口となっているプロセスの活動の適切性 ・ 妥当性を確認し、報告することが必要。
(2) ISO9001 : 2015 の構築
組織内外の課題の把握
利害関係者と、そのニーズと期待
取り組む必要があると決定したリスクと機会
組織の知識の特定、利用状況
ヒューマンエラー防止対策
(3) QMS の運用状況
リスク及び機会への取組み状況
組織の知識の利用状況
ヒューマンエラー防止の取組み状況
(4) マネジメントレビュー
インプットとアウトプットの評価
リスクと機会への取組みの評価
(5) 内部監査
内部監査員 : 2015 年度版の教育実施とその力量の確認
2015 年度版のシステム構築・運用に対する検証と評価
今回、第三者監査 (審査) の対象としなかったプロセス ・ 部門 ・ 機能に対しする内部監査の評価

以上ですが、内部監査にちょっと触れておきます。
昨年の秋から今年2月に掛けて実施された ISO 9001 : 2015 の審査で指摘が多かったのが、内部監査員に対する 2015 年度版の教育未実施が挙げられています。内部監査員としての必要なスキルは同じかも知れませんが、新しい規格の教育を受けていない = 力量を持たせていないという指摘が結構ありました。これは皆さん、ご注意下さい。EMS、QMS を問わず、内部監査員に対する 2015 年度版の教育と資格認定は必須ですよ。それから、別件ですが、受審組織の規格の理解不足を指摘していましたね。まぁ、規格がそれだけ分かり難い事の証左かも知れません。

EMS についてはプロセスという概念が入りましたので、環境のプロセスフロー図が求められています。この辺りは私も経験が少なく、少しずつ勉強していかなければなりません。EMS 審査も入っているし・・・。

*この環境のプロセスフロー図というのは 「品質保証体系図」 とは全く異なるものです。

*QMSも、従来型の 「品質保証体系図」 では不十分。どのプロセスがどの要求事項 (章) と関連するのかを示さないといけない。4.4.1 b) プロセスの順序及び相互関係を明確にする。

BSC が分かっていないと審査は出来ない。

正直なところ、審査は難しくなったというのが私の意見ですね。例えば、バランススコアカードの KPI (重要業績評価指標) を理解していないと、審査が出来ないように思います。タートル分析図の評価指標ですね。
各プロセスが計画どおり、期待通りに意図した結果を生み出しているか否かの判断指標です。これは、組織自身が理解し、意識して取り組んでいないと出来ない事です。規格でいうと QMS の 8.1 運用の計画及び管理の b) 1) プロセスの “基準” が該当しますが、これがスッと答えが出来る組織は、果たしてどれ位あるか? 疑問ですね。審査員も上手く質問が出来ないかも知れない。

規格要求事項の要求が、組織にとって過大なのでは?

審査は難しくなったと書きましたが、これは受審組織も同じだと思います。特に、零細企業は大変なんじゃないか、と思います。理由としては、確かに PDCA の C (チェック) が大変に重くなったというのもあります。しかし、それ以前に、経営者の頭の中に、今回の規格が要求しているようなロジックが出来上がっていないと思うのです。会社の内外の課題やお客さんが望んでいる事など、身近な点では普段から気にして経営をしていると思いますが、各プロセスや部門において、リスクと機会への取組み、SWOT 分析における強みと弱み、企業努力と改善の結果の機会や外的な脅威・・・。どこまで新しい規格の要求事項を理解し、使いこなせるか? 正直、疑問ですね。

それでは、今日はこの辺で。他にも書きたい事は一杯!


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