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…渡辺コンサルの独り言…

(2016年4月17日付)

〜踏み込み過ぎ?〜

皆さん、今日は、さて、ご存知の通り、熊本、大分各地で大変大きな地震が発生し、幾人もの方が犠牲になられました。心からご冥福をお祈りし、また、被災された方々の一日も早い日常生活の復帰をお祈りしない訳にはいきません。ご病気の高齢の女性が路上生活を強いられているニュースなど、耳を塞ぎたいです。

さて、15日 (金) ・ 16日 (土) の二日間、私が所属する審査機関の年次研修会があり、その中で改めて 9001 規格、14001 規格の解説と、同時に審査の手引きが資料として配付され、みっちりと勉強をしてきました。規格の主旨は以下の3つ。

  1. MSと事業プロセスとの統合
  2. 意図した結果が求められる。
  3. リスクに基づくアプローチ

つまり、MSに基づいて企業を運営する事を要求し、ダブルスタンダード状態はダメという事です。また、意図した結果とは、例として売上高、経常利益、歩留まりの向上、クレーム削減としていました。まぁ、この売上、利益、不良率とクレーム低減は何処の会社でも掲げる一般的なものです。それから、リスクに基づくアプローチはこれらを達成するために想定される不備、不足、懸念や課題を明確にし、経営者としてどのように取り組んでいるか、その成果 (有効性) を確認する事。さらには、各部門やプロセスにおいて経営者 (層) や各リーダーがそのリスク軽減に向けてどのような取組みをし、その意図した成果 (結果) は出ているのかいないのか、という視点で審査をする事になります。

まぁ、これは規格要求事項ですから・・・。どの審査機関も同じ視点で審査に臨む事になります。

ところで! 今回の規格改訂の内容について根本的 ・ 本質的な疑問があります。

例えば、ある企業さんに初めて審査に伺ったとします。つまり、先方企業の経営者とは初対面であり、人間関係も何も有りません。さぁ、経営者面談です。聞き方は色々とあるでしょうが、我々としては意図した成果が何かを知りたいのです。「社長さん、今年度、企業として取り組んでいる事、目指している事は何ですか?」 という質問に対して、売上や事業の方針、企業戦略などが出てくると思います。次に、「それらを達成するために何が課題ですか? 取り組んでいる事は何ですか?」 と進んでいきます。

問題はこのあと! つまり、売上や事業の方針、企業戦略が事業計画や品質目標に展開され、管理責任者や各現場審査 (営業、設計 ・ 開発プロセス、業務、製造、検査 ・ 出荷) 等でその達成状況を確認した際に、いずれも結果が思わしくない事が判明した場合、我々審査員は、社長さんや経営幹部、リーダーに対して何と言えば良いのでしょう? 「社長さん、事業計画があちこちで未達でした。原因は何ですか? 改善に向けて、どのような取組みをしていますか?」 と聞くのでしょうか? 理屈はそうだと思います。しかし、人間関係も出来ていない、初対面の社長に私は怖くて聞けません。「余計はお世話だ!」 と一喝されるのがオチです。

皆さんがご存知の通り、世の中には 「入札条件だから、ISOは取れていれば良い」 「審査員は余計な事を言わず、さっさとやって、さっさと帰ってくれるのが一番良い」 という考え方の社長や担当者はいくらでもいます。それでなくても計画が滞っている状態なのに、初対面のISO審査員から 「どうなっているのでしょうか」 的な事を言われたら、私なら 「出ていけ」 と言いたくなります。さらに、「俺の苦労も知らない癖に、お前は一体何を言っているんだ」 と言いたくなります。皆さん、どう思いますか?

今回の規格改訂で 「事業プロセスとの統合」 を謳い、企業に対して 「意図した結果」 を求め、その 「意図した結果」 を出すために障害となっている 「リスク (課題 ・ 不備 ・ 不足) 」 を事前に予知し・・・、といかにも経営システムのモデル示そうという意気込みは分かるのですが、実際には大変に難しい面があると言わざるを得ません。また、コンサルタントの立場に立っても、経営者に何処まで言えるのか? まして、一部上場の社長や役員 (私のコンサル先に超大手企業さんがありますが・・・) に向かって、そんな事はとても言えません。一発クビ (契約解除) になりそうです。

ISO (国際標準化機構) さん、ちょっと経営に踏み込み過ぎじゃないんですか?

さて、今日も業務多忙です。今週の準備と作らなければならない資料が山積しています。

今日はこの辺で! 誤字 ・ 脱字、意味不明、御免なさ〜〜〜〜〜〜い!


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