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…渡辺コンサルの独り言…

(2016年6月19日付)

〜好ましい方向への乖離〜

皆さん、今日は、いやぁ! 暑い、暑い! もう梅雨明けちゃったんじゃないの? って言いたいくらい暑いです。
“暑い” より “熱い” という字の方が合っていると思うのは私だけでしょうか。沖縄や奄美地方はもう梅雨が明けたというし、今年は猛暑! ですか? (そんな予報が出ています) 皆さん、くれぐれもご自愛の程を・・・。

ところで今週は審査が続けて2件、今日も短縮ヴァージョンです。(僕は、何でいつも忙しいのでしょう?)

本題に入る前にお知らせです。この8月31日 (水) ですが、第6回マネジメントシステム経営研究会を開催します。今回は桜美林大学大学院の特任教授である高橋先生による 「バランススコアカード」 若しくは 「ISO31000 : リスクマネジメント ― 原則と指針」 のいずれかのセミナーを予定しています。会場も、まだ仮押さえですが54名が入る会場を手配しました。今回は有料になりますが、是非、ご参加下さい。マネジメントシステムの理解が立体的になり、皆さんのお仕事に必ずやお役に立つと思います。

さて、今日は 「リスク」 の定義の注記1にありますが、“好ましい方向” について、検証してみたいと思います。9001 : 2015 の 9.3.2 マネジメントレビューのインプットですが、以下のようになっています。

9.3.2 マネジメントレビューへのインプット
c) 次に示す傾向を含めた、品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性に関する情報
 3) プロセスのパフォーマンス、並びに製品及びサービスの適合
 4) 不適合及び是正処置

この3) と4) ですが、3) では “適合” といい、4) では “不適合” に関する情報をインプットすることになります。この差が分かり難くないですか? この3) も4) も 9.3.2 c) の一部です。という事は、9.1.3 分析及び評価で、統計的手法で処理されたデータがこのc)に入ってくることになります。“傾向” ですからね。という事は、この3) と4) に入ってくるインプットは何かというと、9.1.3 a) 製品及びサービスの適合が妥当であろうという事になります。9.1.3 a) では、適合に関するデータと不適合及び是正処置に関するデータが分析され、マネジメントレビューにインプットされることになります。

日本規格協会から出ている公式な解説書 「 ISO9001 : 2015 要求事項の解説」 では、以下の箇条と関連するといっています。

3) については、箇条 8.1 運用の計画と管理、箇条 8.7 不適合なアウトプットの管理
4) については、箇条 8.7 (同) と 10.2 不適合及び是正処置

これらの箇条から抽出したデータを 9.1.3 a) で分析 ・ 評価され、2つに分けて 9.3.2 に入ってくる事になります。
そこで! 9.3.2 の3) と4) では、経営者は何を検証し、判断することになるのでしょうか? これは企業の考え方であり、様々な意見があると思われます。ただ、私は、次のような考え方もあるのでは? と思います。

3) については “好ましい方向 (影響) ” に関するデータ
4) については “好ましくない方向 (影響) ” に関するデータ

3) の全文は 「プロセスのパフォーマンス、並びに製品及びサービスの適合性」 です。企業は、その意図した成果の達成に向けて様々な企業努力をしています。例えば、新しい技術や設備を導入したり、新規開拓したり、新商品を販売したり、ネットワークを構築したり・・・。意図した成果 = 機会を見出すために (売上高や利益率、販売シェア等) 様々な取組みの進捗状況や達成状況を “報告” するのが、3) という考え方もあって良いと思います。また、この 9.3.2 の3) 4) とは別項になってはいますが、e) リスク及び機会への取組みの有効性と関連付けて考えても良いと思います。と言うより、一緒に報告した方が分かり易いかも知れませんね。

こう考えていくと、規格要求事項が立体的に見えてくるし、MSをどう使いこなすのか? という点が見えてくると思います。字面だけ見ていては、規格要求事項は良く分からないですね。

さ〜て、仕事、仕事! それでは今日はこの辺で!


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