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…渡辺コンサルの独り言…

(2016年8月14日付)

〜新規格は理想論?〜

皆さん、今日は、お盆休みを如何お過ごしでしょうか? 家族で海や山の旅行を楽しむ方、帰省された方、とんでもない! 仕事だ! という方等々様々でしょうね。いずれにしても事故や熱中症に気を付け、楽しいひと時を過ごされますよう・・・。

さて、私もお盆休みの真っ最中ですので超短縮ヴァージョンです。走り書きですから誤字脱字、意味不明! ごめんなさい。

標題にもありますように昨年9月15日に 「品質」 「環境」 の両規格が国際標準化機構 ( ISO ) から発行されました。品質は 2008 年以来、環境に至っては 2004 年以来の改正です。共に付属書 SL に従って全10章の構成であり、共通部分が多く、企業にとっては MS の統合がし易くなっています。

業界のオピニオンリーダーとも言える方からは、「規格がようやく “経営” に追いついてきた」 という声も聞こえて来て、「品質」 などは確かに経営システムのモデルとも言える充実した内容になりました。しかし・・・。

日本規格協会から発行されている ISO 9001 : 2015、ISO 14001 : 2015 の 「要求事項の解説」 を読んでみると、今回の改訂のポイントとして以下の点を挙げています。

  1. 事業プロセスとの統合 : 経営戦略における “リスクと機会” の明確化と取組み
  2. 意図した成果の達成
  3. これに加えて、「環境」 の方では主な変更点として次を挙げています。

  4. プロセスの概念の導入
  5. 対処すべき環境課題の拡大
  6. ライフサイクルの視点

この他にもあるのですが、主な点は以上です。

この変更点を見て感じるのですが、中小、特に零細企業で “企業理念やビジョン” “企業戦略” を持っている組織が果たしてどれ位あるのか? と思うのです。この仕事を始めて16年、審査活動やコンサルで色々な企業に伺いますが、私に 「ウチの会社はこうありたいんだ」 「我々が目指すのはこういう企業だ」 と、将来を夢見て、熱く語る社長さんには、(唯一、神奈川県平塚市の土木会社の会長を除き) 一人も出会ったことがありません。厳しい経営環境の中で皆、今日、今週、今月を生きていくのが精一杯というのが現実のように思えます。どう仕事を取っていくのか? どう数字を出していくのか。これで一杯一杯だと思います。

確かに、4.1 組織及びその状況の理解や 4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解も分かるのです。それらしき事も実際にやっていると思いますが、じゃぁ、それを要求事項にするのはどうなんだろう? と思うのです。意図した成果を出せ! も分かる。事業プロセスとの統合も分かる、経営戦略上のリスクと機会を捉えろ! というのも分かります。でも、社長にとっては余計なお世話。規格が言っているのは理想論だと思わざるを得ないです。皆さん、どう思いますか? 皆さんの会社の社長さんは 「経営戦略」 や 「将来の展望」 を語りますか? 社長に向かって、「社長! 3年後、5年後の目指す姿を明確にしないとダメですよ!」 とは、私はとても言えません。だって、それを決めるのは社長なんだもの。他人が言う事ではないし、余計なお世話です。まして 「規格要求事項だから取り組んで下さい!」 というのは押し付け以外の何物でもない。4.1 項と 4.2 項への取組みが不十分という理由で、移行審査で不適合を出した審査員がいるようですが、私は耳を疑いました。何度も言うようですが余計なお世話です。

皆さんはどう思いますか? それでは、今日はこの辺で。


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