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…渡辺コンサルの独り言…

(2017年9月10日付)

〜監視及び測定のための資源〜

皆さん、今日は! お元気ですか? 昨日、今日と東京は快晴! 朝から久し振りにスカッとした青空を見たような気がします。今年の関東の天気は本当に不順で、雲の多い日が多いのですが、今日は一言! 晴れです。これから秋本番になりますが、今日のような天気が続いてほしいものです。

さて、今日は仕事に追われ、短縮ヴァージョンです。御免なさい! 実はもう “秋〜冬の陣” が始まっています。年末年始を越えて来年の2月までコンサルと審査がギッチリ! 休みなしのノンストップです。頑張るぞぉ!
それはそうと、今日のテーマ “資源” です。ISO 9001 : 2015 の7. 1. 5 監視及び測定のための資源は、以下のような要求事項になっています。

7.5.1 監視及び測定のための資源
7.1.5.1 一般
要求事項に対する製品及びサービスの適合を検証するために監視又は測定を用いる場合、組織は、結果が妥当で信頼できるものであることを確実にするために必要な資源を明確にし、提供しなければならない。
組織は、用意した資源が次の事項を満たすことを確実にしなければならない。
a) 実施する特定の種類の監視及び測定活動に対して適切である。
b) その目的に継続して合致することを確実にするために維持されている。
組織は、監視及び測定のための資源が目的と合致している証拠として、適切な文書化した情報を保持しなければならない。

これが全文です。ところで、ISO 9001 : 2008 の 7. 6 項では “資源” ではなく、“監視機器及び測定機器の管理” であり、“機器” に限定した要求となっていました。しかし、今回の改訂では 7. 1. 5. 2 測定のトレーサビリティと分けて、7. 1. 5. 1 一般を置き、幅の広い要求事項となっています。9001 規格の 9. 3. 2 マネジメントレビューへのインプットの c) 5) に “監視及び測定の結果” とありますが、この “監視及び測定” に関する活動 (プロセス) を広く捉え、“監視及び測定” に関するあらゆる活動 (プロセス) が正確 ・ 迅速 ・ 確実に機能するよう要求事項を設けたと考えるのが自然なのでしょうね。工場の検査活動 (プロセス) だけが “監視及び測定” では無い。

ところで、この “資源” とは何か? 因みに、ISO 9000 : 2015 「品質マネジメントシステム − 基本及び用語」 には、資源の定義は有りません。それでは “資源” とは何ぞや?
ご存知、ISO 9001 : 2008 の 6 章のタイトルは “資源の運用管理” であり、その中で 6. 1 資源の提供 6. 2 人的資源 6. 3 インフラストラクチャ 6. 4 作業環境と、品質マネジメントシステムの運用や顧客満足の向上に必要な資源を指しています。また、ISO 14001 : 2004 の 4. 4 実施及び運用 4. 4. 1 資源、役割、責任及び権限には以下の一文があります。

資源には、人的資源及び専門的な技能、組織のインフラストラクチャ、技術、並びに資金を含む。

つまり、人とその人が持つ専門的なスキル、インフラ、技術、資金を総合して “資源” と呼んでいます。資金を資源の一部であるとしているのは品質と環境の違いの一つですが、反面、作業環境は “資源” から除いていました。
※そう言えば “人、物、金” を経営資源とも呼びますね。また、情報セキュリティ MS では “情報” を第4の経営資源である、というような言い方をしています。

さて、本題に戻りましょう。「監視及び測定のための資源」 です。企業活動の中で 「監視及び測定」 活動とは、当然、土木 ・ 建築工事の測定や工場における検査業務も該当するだろうし、運送業ならドライブレコーダーやタコメーターの管理、サービス業でも、例えばコンビニに置いてある複合機のカウンター等も 「監視及び測定」 に含まれるでしょう。電子秤や測定に使われる測定機器、モニターやディスプレイ等は監視機器。広くはチェックシートなども 「監視及び測定のための資源」 の対象になり得ますし、そうなると最新版管理という視点で文書管理の対象となるかも知れません。

一つ、考えなければならないのは、“監視及び測定” に携わる人 (又は人々) の “力量” です。ISO 9001 : 2015 規格の 7. 2 力量には、「品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性に影響を与える業務をその管理下で行う人 (又は人々) に必要な力量を明確にする。」 とあります。つまり、検査業務を含め、監視及び測定活動 (プロセス) に携わる人々には、どのような技能、技術、経験、知識、資格、教育 ・ 訓練に基づいた力量が必要なのか、また、現在、携わっている人 (又は人々) はそれら力量を具備しているのか、7. 2 力量と関連付けて考えていかなければならない事になります。

この 7. 1. 5. 1 は、直ぐうえの 7. 1. 4 プロセスの運用に関する環境 (作業環境) と関連付けて考えるのも必要でしょう。注記をみると a) 社会的要因  b) 心理的要因  c) 物理的要因と3つ並べています。これらも “資源” と関連付けて考えるべきなのでしょう。但し、何か仕組みを作れという事を要求しているのではなく、意識してマネジメントシステムを運用すると考えるのが自然です。

今日はこの辺で。


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