株式会社 渡辺コンサルティングオフィス
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…渡辺コンサルの独り言…

(2015年9月27日付)

〜皆さん、手伝って下さい!〜

今年はシルバーウィークがありましたが、全国的に天気は最高でしたね。まるで計ったように、丁度、その期間だけ快晴が続きました。また、海外旅行に行かれた方も多かったのではないでしょうか? 何れにしても皆さん、リフレッシュされたことでしょう。

今、手元に東京都中小企業振興公社 (アスプラザ) が発行している 「中小企業のための ISO 9001認証取得マニュアル」 があります。実は、この本は、私が NPO 法人 ISO マネジメント協会の理事長をしていた時に東京都から委託を受け、協会員みんなで協力しながら書いた本なのです。ただ、当時はまだ NPO の認可が下りていないので、一旦、 渡辺コンサルティングオフィスが受託し、協会に再委託して作成。弊社は、納入後に都に対して著作権を放棄したという経緯があります。平成22年3月発行になっていますが、懐かしいですね。因みに、8月20日にマネジメントシステム経営研究会の初会合を開催した会場が、その東京都中小企業振興公社が入っているビルでした。当時、お世話になった担当者がまだおられて、ご挨拶してきました。

さて、この本の第2節、認証取得活動の進め方という項がありますが、この12ページの記事は全て私が書きました。今、改めて読み返しても、そんなに変な事は言っていないように思えます。都側からもコンサルティング的な記事は止めて欲しいと言われていましたので、極力、公知の事実や一般常識的な書き方に努めています。ただ、2ページ目に次のように書いていますが、この思いは今も変わりません。

「規格要求事項に組織の活動を合わせるのではなく、組織の活動に規格要求事項を該当させていくことが大切。」

前回の独言 「実務的な品質マニュアルの作り方」 で少しその辺に触れていますが、今回の規格改定で、また規格の原文をベースにして所々修正し、記録名を入れたり、誰が、いつやるのか、といった記述を盛り込んでマニュアル一丁上がり! としてしまう組織が多いのでは? でも、結局、訳の分からない、言葉が難しい、重く、形骸化したシステムが出来上がってしまう。それで良いのでしょうか?

品質マネジメントシステムの規格要求事項は、すべて組織の基本動作。経営者が、会社や部下の活動を見るとき、「ここは出来ているか、ここはどうなっているか?」 と思う際のチェック項目と言っても良い。時々、「ウチにはウチのやり方があるから!」 という社長さんや組織さんがいますが、「でも、それと同じことが規格に書いてありますよ。」 って思うのです。ただ、これは忸怩たるものがあり、我々業界は、どれ位、経営者や組織に対して規格の意味を理解して貰う努力をしてきたのか? これは、明らかに NO ですね。尤も、規格は一度や二度程度聞いたからといって理解出来るものでは無いにしても、私を含めて業界は努力不足です。大いに反省しなきゃ!

戻ります。私が訴えたいのは、「会社の活動の中に ISO の要求事項に該当する活動があるので、それをそのままルール化して、マニュアルに書けば良い。」 という事です。これは何年も言い続けてきたのですが、「規格から仕事を見たらダメ、仕事の中に規格があるので、それを組織としてキチンとルール化し、マニュアルにすれば良い。」 規格から仕事を見ると必ず仕組みが重くなり、失敗します。下手なコンサルタントはこれをやって必ず失敗している。だからなのか、審査先で、認証取得当初のコンサルタントが、今も継続して組織を訪問している例は殆ど無いです。これが困る。審査をしていて、「あぁ、これはコンサルがいないと改善は無理だろう。」 と思う場面はいくらでもあるからです。でも、みんな、関係が切れている。何故? 自慢じゃないですが、私のお客さん = コンサル先は付き合いが長いですよ。認証取得後も何年もお付き合いしています。いつになったら契約が終わるのか? 私自身、先が見えない位に長い契約がいくつも有ります。お客様には可愛がって頂き、感謝以外にありません。

まぁ、それはそれとして、今回の規格改正で、ISO の認証を取り止めてしまう企業さんが結構多いのではと危惧しています。9001 や 14001 が正しく理解されていないためにこんなことになる。本当に涙が出ます。
この業界は、今や斜陽産業となってしまいました。これは食い止めなければなりません。でも、業界人は危機感が希薄です。まるで他人事のようだ。毎年、JAB 登録の認証件数が減り続けているのが分からないのか?
今こそ、審査会社もコンサルタントも無い、業界が一体となってマネジメントシステムの理解と、その価値を広く社会に伝えるように努力すべきと思います。このマネジメントシステム経営研究会も、その思いで作りました。でも、私一人では何も出来ません。

毎週、弊社の HP へのアクセスは 120 件以上あります。少なくとも ISO の仕事に携わっているか、関心がある方が見に来られていると思います。このコラムをご覧の皆さん、是非、研究会に参加して下さい。10月22日、両国の東京都江戸東京博物館で午後1時からです。*トップページ参照
MS と経理の一体化を図った場合、必ず、企業経営にお役に立つ、付加価値の高いシステムが出来上がります。利益率が UP し、原価が低減し、企業競争力に直結します。その仕組み作りなのです。結局、最後に良い思いをするのは皆さん、社員の方々です。社員に教育をしたり、手順を標準化したり、機械・設備をメンテナンスしたり、材料を検査して現場に投入したり・・・。皆、損失を出さないためのものですよね? また、不適合件数が多い = 損失額が多いと言う事は顧客の信頼を失い、さらには損益分岐点が高く、利益が出にくい、給料を上げ難いという事です。MS の顧客重視や継続的改善とは、要は、この状態を改善しようと言っています。また、コンサルタントの方も手伝って下さい。みんなで、この考えを広めましょう。審査員の方々も然り、皆さん、手伝って下さい。審査席上で、利益面を絡めた話をしてはいけないと、何処に書いてあるのでしょうか? そもそも不適合は損失の発生であり、是正処置は損失額に応じた再発防止でしょ? また、マネジメントシステム全体は利益損失の未然防止システムでしょ?

繰り返しますが私一人では何も出来ません。お願いします! 皆さん、手伝って下さい。

今回はこの辺で!


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