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…渡辺コンサルの独り言…

(2015年11月8日付)

〜監視、測定、分析及び評価(2)〜

皆さん、今日は! 今日の千葉県北西部は雨。段々、冷たい雨になってきました。
先週、大阪と三重に審査で行ってきました。この審査先は数年来、大先輩のN審査員と一緒です。大阪は森ノ宮に宿泊したのですが、夕食はN審査員といつも鶴橋駅近くの 「焼肉めいげつ」 に行きます。ここは美味しいですよ〜! 鶴橋駅から (周りの誘惑に負けず) 千日前通りに出て、道路を渡って直ぐ左斜め前にあります。上ロースや上カルビなどもありますが、ここは普通にロース、カルビで充分。肉は柔らかく、納得出来ます。尚、焼肉明月はチェーン展開していますので、大阪に行かれた際はご賞味あれ! (個人の感想です) ※焼肉を食べた後、N審査員と (生まれて初めて) 難波に行きました。賑やかなのは勿論ですが、中国人の観光客の多い事! もの凄いです。お店の女性もすべて中国人。本当に中国の人が多いですね。

さて、先週に続いて 9001 : 2015 9.1 監視、測定、分析及び評価です。今回は 9.1.3 分析及び評価と 9.3.2 マネジメントレビューの関係を見ていきたいと思います。9.3.2 を規格通りに置いて、その横に分析及び評価の該当するものを置いてみます。合致しない条項が出てきますよ。

9.3.2 マネジメントレビューへのインプット9.1.3の該当する条項
a) 前回までのマネジメントレビューの結果、とった処置の状況 ― 
b) 品質マネジメントシステムに関連する外部及び内部の課題 ― 
c) 次に示す傾向を含めた、品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性c) 品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性
 1) 顧客満足度及び密接に関連する利害関係者からのフィードバックb) 顧客満足度
※ 利害関係者〜は無い
 2) 品質目標が満たされている程度 ― 
 3) プロセスパフォーマンス、並びに製品及びサービスの適合性a) 製品及びサービスの適合性
※ プロセスパフォーマンスは無い
 4) 不適合及び是正処置 ― 
 5) 監視及び測定の結果 ― 
 6) 監査結果 ― 
 7) 外部供給者のパフォーマンスf) 外部供給者のパフォーマンス
d) 資源の妥当性 ― 
e) リスク及び機会への取組みの有効性e) リスク及び機会への取組みの有効性
f) 改善の機会g) 品質マネジメントシステムの改善の必要性

こうして並べてみると、分析及び評価のうち 「 d) 計画が効果的に実施されたかどうか」 がマネジメントレビューへのインプットには無い事が分かります。しかし、分析だけして、その後の会議で取り上げないのも不自然と考えると、5) 監視及び測定の結果あたりのインプット情報として使う事も考えられます。

この比較から重要なポイントを並べてみました。

  1. 2008 年度版のマネジメントレビューには、レビューで取り上げる内容の中に「品質方針及び品質目標を含む〜」 とあったものが、2015 年版にはない。その代り、前文には 「組織の戦略的な方向性と一致〜」 という文言が入った。
  2. 対象となる “情報” が大量で、統計的分析も含め、作業が大変になった。組織のすべての情報をMRのインプットとしろ! と言わんばかり、中小の組織負担は大変だと思われる。
  3. 前回の “独り言” でも書いたが、分析及び評価の d) 計画〜の “計画” とは何を指すのか? 事業計画や販売計画、生産計画といった計画で良いのか。
  4. 上記表を見れば分かるが、「製品及びサービスの適合性」 と 「不適合及び是正処置」は別に考えている事。それでは、「製品及びサービスの適合性」 とは何か? 何に対する適合性なのか? 顧客要求事項への適合なのか、組織の要求事項への適合なのか?
例 : 今まで ○○ 産業のAという材料を使用していたが、 △□ 物産のB材料の方が環境への負荷が少なく、しかも安価である、今後はB材料を使用する。

この例を見ると、様々な要求事項と繋がっている事が分かる。

−環境の負荷低減 :
顧客要求事項への適合性
−安価である :
原価低減と組織の要求事項への適合性、競争力の強化=課題の克服
B材料の提案 :
外部供給者のパフォーマンス (選定、評価、再評価)
組織の戦略的な方向性との一致

※「不適合」の用語の定義:要求事項を満たしていないこと。

このように考えると、今まで適合性というと反射的に不適合やその件数、損失金額、是正処置状況を考えてきたが、これではダメという事になる。益々、経営者の 「認証取るから、あとはやっとけよ!」 的なスタンスではダメで、まさに経営者の視点が必要である。

これに関連して、話は飛びますが、弊社は 「ISOさえ取れば良い。」 という仕事はすべて断っています。長年、コンサルをやってきた都内の客先も2件先月お断りしました。新規も、弊社の方針を伝えてお断り。審査のみならず、コンサルタントも仕事が欲しくて、報酬が安くても受けてしまう。それではダメだと思うのです。いつまで経っても本来のマネジメントシステムの経営における活用が伝わらず、結局、先進国で唯一、認証件数も低減し、審査費用 ・ コンサルフィーも下がり続ける状況から脱することが出来ない。アイソス12月号に 「ISOの業界は斜陽産業」と書きましたが、我々業界人は、どんなに苦しくとも、MSの本来の活用と有用性を経営者に説いていかなければ、明日は無いと思います。今のやり方では益々苦しくなるのに、何故、それが分からないのか?

さて、今日はこれから審査の支度をして、長野へ移動です。今回は短縮ヴァージョン!

今回はこの辺で。


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